翠波鉄道管理局 テーマ特集:「キユ25」

数ある国鉄車両の中で、四国にだけ在籍した車両といえば、まず「キユ25」を思い出すのではないでしょうか。島内の鉄道近代化により郵便車を連結していた客車列車が激減したことから、郵便専用気動車の誕生と相成ったわけです。

25という形式ですが車体は急行型キハ58系を基本としており、作業環境改善のため当初から冷房装置が搭載されていました。
全4両という小所帯でしたが、1・2は前面窓が平面ガラスの初期タイプ、3・4はパノラミックウィンドウの後期タイプの車体です。

1967年の登場以来ずっと四国の地を離れることなく活躍を続け、1986年の鉄道郵便輸送廃止と共に廃車されました。

普通列車の先頭に立つキユ25 1

冷房付車両ですが、他車と電源のやり取りが必要ないため、それ用のジャンパ線は装備されていません。

1981-9 伊予三島

高松駅で発車を待つキユ25 2

前面が平面窓の、一見して初期型車体ですが車体コンタは冷房仕様の後期型と同じです。

1985-3 高松

パノラミックウィンドゥとなったキユ25 3

前頭部にはスカートが付き、屋根上には排気扇が設置されました。タイフォンシャッタは省略されています。

1984-3 本山−観音寺

スイッチバックを登るキユ25 4

1982-3 坪尻

用途廃止となって多度津駅に留置されたキユ25

後位側は護送郵便室なので、貫通扉には窓がありません。

1986-12

おまけ  

伊予三島駅の自由通路に貼られていた小学生の写生画。

左上には郵袋を積み降ろすキユが描かれてますね(一般色?なのが残念!)。

1984-12

「翠波鉄道管理局」トップに戻る

inserted by FC2 system