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翠波鉄道管理局 テーマ特集:「キハ20のいる編成」

 「気動車王国」だった四国で、普通列車の主役だったキハ20が連結された列車のバラエティをご紹介します。

 国鉄時代の気動車は、181系など一部の新系列気動車や旧型の機械式気動車を除くと、異系列といえども混結して走ることが出来ました。このため、普通列車はもちろんのこと、急行列車にもキハ20が連結されることがありました。

キハ20 268を先頭に多喜浜駅に滑り込む長編成の普通列車。前3両はキハ20ですが、3両目はバス窓の初期車です。続いてキハ26×2、キハ20と続き、写真には見えませんがキユニ26×2がしんがりを勤めていました。

1980-10 多喜浜

キハ20 513を最後尾にキハ20×4連で揃った予讃本線の普通列車。

側窓が二段上昇式となった201以降の車両が多かった四国のキハ20でしたが、その中でも513号は唯一の500番台車で、外観上では扉横に列車種別差しが設置されており、床下の燃料タンクがキハ28に似たリブ付きタイプだったのが特徴でした。

1984-5 本山

 

讃岐名物ため池に影を写す、土讃本線の普通列車。後位にキハ28+58を連結していますが、夏ならキハ20ではなく冷房の効いた急行型に乗りたいところです。

編成中で二個機関の強力型は最後尾のキハ58だけですから、これで猪ノ鼻峠の山越えはさぞや辛かったことでしょう。

1986-03 国分

編成中にキハ40の姿も見える予讃本線の普通列車。

気動車による郵便荷物輸送も盛んだった四国らしく、先頭にはキニ56とキユ25も連結されています。

1985-12 壬生川−玉之江

草むした線路を探るかのように、ゆっくりと走るキハ20 405+キハ32の鳴門線普通列車。

JR移行後の光景ですが、親子ほども車齢の違う二両が手を繋いで走る様は、世代交代の間近いことを感じさせます。
ちなみにこのキハ20、どういうわけか向きが逆になってます。

1987-8 撫養

高松に姿を見せたキハ20 386を最後尾にキハ20×2+キハ47×2の普通列車(右)。左には、何と「簡易荷物車」キハ52 604を増結した急行「うわじま」が停車中です。

1985年夏までにキハ55系が全廃されたため、急行列車の繁忙期増結に起用されたキハ52。二個機関の強力型であることと、列車種別表示が可能だというあたりがその理由なのでしょうが、よりによって600番台(半室はロングシート)を使わなくてもいいんじゃないでしょうか…。

1985-12 高松

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